ダライ・ラマ14世「自由世界で誕生する」 中国政府の介入を拒む

顔に金粉が塗られミイラとなったのは、チベット仏教でダライ・ラマに次ぐ地位にあるパンチェン・ラマ10世。その死から4年後に行われた葬儀の様子です。

そして、パンチェン・ラマの死後に行われたのが、チベット仏教の「輪廻転生」の教えに基づく後継者の認定です。

湖の水面に現れる兆候などから場所を特定して“生まれ変わり”の少年を探し出し、先代の所持品を選べるかなどのテストを重ねた上でダライ・ラマが、チベットにいた6歳の少年をパンチェン・ラマ11世として認定したのです。

ところが、中国政府はこれを認めず、独自に別の少年を擁立。ダライ・ラマが認定した少年は、消息不明となり、チベット亡命政府側は中国政府に拉致されたとみているのです。

6月、習近平国家主席は、中国側が認定したパンチェン・ラマ11世と会談。

ダライ・ラマ14世の後継者選びへのけん制とみられます。これに対し、今回、ダライ・ラマは...

ダライ・ラマ14世
「ダライ・ラマの『輪廻転生』の継続が必要だと皆さんの希望により決まりました」

自身の死後に生まれ変わる後継者について、「自由世界で誕生する」としていて、中国政府の介入を拒む考えですが…

中国外務省 毛寧報道官
「ダライ・ラマの後継者は、中国国内でみつかり、クジによって選ばれ、中国政府の承認が必要だ」

一体誰が、次のダライ・ラマ15世となるのか、世界の耳目を集めることになりそうです。