水揚げされても市場にほとんど出回らず、利用されることが少ないいわゆる「未利用魚」を学ぶ大船渡市の高校生が、小学校で出前授業を行いました。
児童たちに漁業の現状を知ってもらう取り組みです。

大船渡市の越喜来小学校で出前授業を行ったのは大船渡東高校食物文化科の3年生10人です。
生徒たちは5年生と6年生の合わせて21人を前に「未利用魚」の授業を行いました。未利用魚とは、食べられるのに大きさや規格が合わなくてほとんど市場に流通しない魚です。
2025年度から大船渡東高校では、越喜来漁協と連携しながら未利用魚のメニューの考案などに取り組んでいます。

授業ではトビウオやカナガシラなどのすり身を使ったサーターアンダギーを高校生と児童が一緒に作って食べました。

(6年生の児童は)
「なんか魚もったいないなと思いました」
(5年生の児童は)
「未利用魚、全種類食べてみたいです」

(大船渡東高校3年 熊谷悠汰さん)
「自分たちも高校に入ってから知ったので、小学生にはまだ全然知られていないと思うので、地域でみんなで協力し合って未利用魚を減らしていくことが大切なんだなと思いました」
高校生たちは今後も未利用魚の活用に取り組む予定です。