先月から活発な火山活動が続いている霧島連山の新燃岳について、気象庁は、「よりマグマの関与が強い噴火に変わってきている」との見解を示しました。

気象台によりますと新燃岳では7日からの連続噴火が9日も続いているとみられ、マグマの動きを示す火山性微動も断続的に続いているということです。

国の研究機関が新燃岳の火山灰を調べたところ、先月22~28日に採取された火山灰に含まれる新しいマグマ性物質はごくわずかだったのに対し、今月2日の噴火による火山灰にはおよそ3%含まれていたということです。

これを受け気象庁は8日の会見で「新燃岳の噴火はよりマグマの関与が強い噴火に変わってきている」との見解を示しました。

(気象庁担当者)「本格的なマグマ噴火に移行すると、大量の火山灰を噴き出す噴火が発生したり、溶岩流が発生することが想定できる。現在、マグマ噴火を想定した警戒範囲を設定しているので、この範囲内には入らないようお願いしたい」

気象台は火口からおおむね3キロの範囲で大きな噴石に、おおむね2キロの範囲で火砕流に警戒を呼びかけています。降灰予想は画像で掲載しています