■MLB ジャイアンツ 1ー2 ドジャース(日本時間13日、オラクル・パーク)
ドジャースは同地区2位のジャイアンツを相手に、2対1で投手戦を制し、ついに連敗を「7」で止めた。今季5度目の先発に挑んだ大谷翔平(31)は、復帰後最長の3回(36球)を投げ、1安打無失点、4奪三振、1四球で勝利に貢献。復帰後2戦目から8イニング連続無失点の快投で、防御率は1.50から1.00に。
前日、日本人初の“スプラッシュヒット”(右翼スタンド奥のマカビー湾に飛び込む本塁打)を放った大谷は、この日の打席では4打数ノーヒットに終わったが、“スプラッシュヒット”を達成した翌日に投打“二刀流”とフル回転。8年ぶりの7連敗で苦しんでいたチームは、ついに連敗を脱出し、明日の前半最終戦を迎える。
まず初回の打席に立った大谷は、先発ランデン・ループを相手に、2球目のカーブを引っかけて一ゴロに倒れた。そして1回のマウンドに向かうと、序盤から伸びのあるストレートでジャイアンツ打線を圧倒。1回は3者連続空振り三振と完璧な立ち上がり。2番のラモスに対しては99.9マイル(160.8キロ)の直球で3球三振。
打線は2回に1死一・三塁からT.エドマン(30)の二ゴロ間に先制。援護を受けた大谷の2回は2死からイ・ジョンフにストレートの四球を与えたが、シュミットを遊飛で打ち取り、ここまで被安打なし。3回も先頭で打席に立った大谷は、初球のカーブに詰まり二ゴロに打ち取られた。
今季初の3回のマウンドに向かった大谷は、8番D.スミスを三邪飛、ベイリーを3球で見逃し三振に仕留めると、1番ヤストレムスキーにはこの試合初ヒットを許した。だが続くラモスを2球目159キロのストレートで詰まらせ、中飛に打ち取った。
4回から登板した2番手のE.シーハン(25)も好投。4回は2四球でランナーを背負ったが、7回までノーヒットに抑えた。打線は6回にキム・ヘソン(26)のタイムリーで貴重な2点目を挙げた。大谷の第3打席(5回)はカウント2-2から高めのシンカーを見逃すもストライク判定で三振。7回の第4打席は、2番手ルケーシーに対し、追い込まれてから高めのストレートにバットが空を切り敵地スタジアムは大歓声に沸いた。
8回のシーハンは、2本のヒットと四球で1死満塁としたところでA.ベシア(29)に交代。犠牲フライで1点を失ったが、その1点で凌ぎ9回へ。9回はT.スコット(30)がしっかりと抑えて1点リードを守り切り、ドジャースはようやく連敗を脱出した。
明日14日は山本由伸(26)が今季19度目の先発登板に臨む。