イギリスで、雇用主が職場でのハラスメントを隠すために「秘密保持契約」を労働者と結ぶことが禁止される見通しです。
イギリス政府は8日、雇用主が職場におけるセクハラや差別などの不適切な行為を隠し、「口封じ」をさせるためにNDA=「秘密保持契約」を従業員と結ぶことを禁止すると発表しました。
この内容は「雇用権利法案」の修正案として提出され、法案が成立すれば、職場で嫌がらせを受けた従業員が訴訟のリスクをおそれずに被害について発言できるようになります。
こうした動きを求めてきたのが、ハリウッドの大物プロデューサーだったハーベイ・ワインスタイン受刑者と25年前「秘密保持契約」を結ばされた、元助手のゼルダ・パーキンスさんです。
ゼルダさんは、8年前、ようやくワインスタイン受刑者のセクハラ被害について告発。「加害者を守るような法のシステムは変わるべき」だと訴えてきました。
「Can't Buy My Silence」創始者 ゼルダ・パーキンスさん
「被害者というのは常に巨大な権力格差の『下半分』にいる人たちです。制度は往々にして、弱い立場にある人々ではなく、権力を持つ側を守るようにできています。だからこそ私たちは、法の下での公平さを取り戻す必要があります」
イギリス雇用権利相は、この法改正が「職場での不適切な行為は隠蔽されずに対処される」というメッセージになるとして、「労働者の豊かなキャリア形成に寄与するものだ」とコメントしています。
注目の記事
「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を

AB型とO型の両親からありえない血液型の子が? 全国に約1500人 四国に多い「cisAB型」とは

「焼け跡で拾った器に入れて運んで、死にそうな人に飲ませてあげた。自分も頂いた」 焼野原で配られた牛乳 ありがたい気持ち今も 80年越しの御礼 広島


世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る

「私の名をかたり 許しがたい」滝澤依子新潟県警本部長の『偽アカウント』を“投資関連”のLINEグループトークで確認

【画像閲覧注意】大量発生の“毛虫”『アメリカシロヒトリ』とは? 青森県八戸市の公園や学校に“うじゃうじゃ”と… 約3年周期で大量発生? 駆除業者は記録的猛暑など影響の可能性指摘「全滅は不可能に近い」
