7回交渉も…赤沢大臣「一筋縄でいかない」
アメリカに商品を輸出する企業では、すでに重苦しい空気が流れているようです。

35年前からアメリカに白だしを輸出している愛知県のメーカー。和食ブームを追い風に、輸出額が当初の3倍に伸びていました。そんな中、示された新たな関税率。「対策のしようがない」というのが本音です。

七福醸造 犬塚元裕社長
「現地での販売総数が減るのが安易に想像できる。そういう結果が出るしかない。どこまで日本と譲歩し合うかは関心事ではある。ただ無傷っていうのは無理かなと思う」

思い返せば、アメリカとの交渉はどの国よりも早く始まり、最初の協議には、トランプ氏も出席していました。

赤沢亮正 経済再生担当大臣
「トランプ大統領が私に会ってくださったことは大変ありがたい。明らかに格下も格下。私は本当にあの大統領の器の大きさ、温かさ、配慮は非常に強く感じた」

その後も赤沢大臣が毎週のようにワシントンに通いましたが、結果は「25%の関税」。

赤沢亮正経済再生担当大臣
「それはもう大変なタフな大統領であり、一筋縄でいくわけはないと。これでいけそうだというものをできるだけ早く作るのが交渉人としての私の任務、責務だと」
また会見では、午後1時にラトニック商務長官と電話会談したと明かし、「信頼関係ができている」とした上で、継続協議への意欲を示しました。
ただ、街からは難しい交渉だと理解しながらも厳しい声が上がります。

会社員(60代)
「世の中の経済が回らなくなってくる、苦しくなってくるのが見えちゃうんで、最終的なところで何とかしてほしいというのが、みんなの思いじゃないかなって思う」
新たなトランプ関税が発動されたら、日本の経済は、私たちの生活はどうなるのか。見えない不安が広がっているのです。