フードバンク SOSが1.5倍に

こうした影響は、困窮家庭を支える「フードバンク」の担当者も実感しています。

フードバンク福岡 岩崎幹明 事務局長
「企業さんの方からですね、使用しないだとか期限の切れた物について有効活用していただきたいということで提供いただいております」

企業や個人が寄付した食料品を子供食堂や自立支援施設などに無償で提供しているフードバンク福岡。

届け先から聞こえてくるのは物価高による悲鳴です。

フードバンク福岡 岩崎幹明 事務局長
「今生活が大変な方、ひとり親だとか少し年齢層が上がった方たちが本当に削って削って削って最後は食事を削らざるを得ないんですけど、削りようがない状態で来る状態が多いですね。やっぱり要因としては食料品の価格が上がっているというのが多いですね」

特に1年ほど前から、助けを求める問い合わせが増えたといいます。

フードバンク福岡 岩崎幹明 事務局長
「施設・団体のところで食品提供が難しいだとか、ひとり親家庭を中心にして非常にやっぱり生活が大変な方たちからの問い合わせが増えましたね。1日で多いときに10件くらいですかね。従来の1.5倍くらいは来ますよね」

「現金給付」か「減税」か

今回の参院選で与野党が打ち出す物価高対策の柱は、「現金給付」と「減税」です。有権者からは様々な意見が聞かれました。

有権者(20代)
「減税を一番やってほしいです。結局お金配り、バラマキみたいになってるやないですか。それはあんまり良くないんじゃないかとは思いますよね」

有権者(30代)
「給付金をもらえたらラッキーぐらいですけど、結局それこそ税金で消えちゃったりとか。ぬか喜び的な部分はあると思います」

有権者(70代)
「消費税がなくなるか下がるか、どちらかでしょうね」