宮城県東松島市の野蒜海岸では、海難事故につながる潮の流れ=離岸流の調査が行われました。宮城海上保安部の協力のもと、後藤舜アナウンサーが、離岸流を体験しました。
(2023年7月掲載記事)

離岸流とは・・・?

調査は、2022年の遊泳中の事故が、宮城県内で5件と前の年から増えたことを受け、宮城海上保安部が専門家の協力のもと実施しました。海面に特殊な着色剤を流しドローンを使って上空から潮の流れを確認しました。

離岸流は、海岸付近の波が沖に戻る際に発生する強い潮の流れです。時間の経過とともに黄緑色の潮が北の方向、画面左に流れ、その後、沖に流れていくのが分かります。

長岡技術科学大学 犬飼直之准教授:
「何もない場所でも波がある場所に集まってそこから沖に流れる離岸流が発生する合計3ヵ所で離岸流が確認できた」

長岡技術科学大学 犬飼直之准教授

宮城海上保安部によりますと過去5年間、県内では「離岸流」が原因とみられる海難事故が8件発生しています。

後藤舜アナウンサー:
「では実際に私も離岸流を体験します。よろしくお願いします」

後藤舜アナウンサー

離岸流は、気象条件などよって流れの規模が変化し波が高ければ高いほど離岸流も強くなります。