6月から立てこもりスタート
6月には一部の学生が安田講堂を占拠しました。これに対して大河内総長は警視庁の機動隊を学内に導入します。
このキャンパス内に機動隊を入れるという大学の対応は「大学自治を否定する行為!」として多くの教職員や学生の反発を招き、紛争は全学部に拡大していきました。
翌7月には「東大全学共闘会議(東大全共闘)」が結成され、学生たちは、全学共闘会議の承認や学費値上げの中止など「7項目要求」を掲げて大学側と対峙していくことになります。

立てこもりの長期化&セクト化
紛争の長期化に、大学側は一部譲歩しましたが、全共闘はそれを拒否し、10月にはすべての学部が無期限ストに突入し、「東大解体」といった過激な主張も展開されました。
一方で、民青系や無党派の学生グループも台頭し、学内では対立が激化していきました。大学対学生のみならず学生対学生(セクト対立)の闘争も過激化していったのです。

11月には大河内総長を含むすべての学部長が辞任し、新たに加藤一郎氏が総長代行に就任しました。