最近、若者の間でちょっとしたブームとなっている編み物。そんな編み物の魅力を広めようと奮闘する大学生の「編み物男子」を取材しました。彼がハマったのは“あみぐるみ”で、イベントでも1位を取るほどの実力です。大学入学と同時に手芸愛好会を設立し、あみぐるみを作るための道具まで開発するなど、その活躍は止まりません。
広島工業大学の3年生、小川陽介さんです。小川さんは物作りが得意で、中でも編み物にハマっている「編み物男子」です。そんな小川さんが得意なのは「あみぐるみ」です。
あみぐるみとは、「編み物」と「ぬいぐるみ」を組み合わせた造語で、かぎ針編みで作る小さな人形などのことを指します。小川さんは今年、日本最大級のあみぐるみイベントに「ヤマタノオロチ」のあみぐるみを出品し、見事、1位になりました。

小川陽介さん
「メインとなる薄い赤のパステルカラーと、首が8本あるという迫力や密度、青色の目、バランスよく配色した。そこが結構目を引いたデザインなのかなと思う」
小川さんは幼い頃から手芸や編み物をしていましたが、本格的に始めたのは高校1年生からだといいます。
小川陽介さん
「僕が高校1年生の頃に精神の病気になったのですが、そのとき休学していたので、時間がかかるので何か作りたいなと思い、YouTubeなどを見ながら独学で始めた。編み物にハマってからは毎日楽しく、次は何作ろうかなとか、ここはこうしたらいいかななどを考えている」