富山地方鉄道は4日、運転手不足を理由に、今年10月1日から県内の路線バスのダイヤを大幅に変更すると発表しました。この日開催された富山県生活路線バス協議会で示されました。

運転手不足が深刻化…25人の欠員

富山地方鉄道によりますと、現在のダイヤの運行に必要な運転手は198人ですが、6月末時点で25人が欠員となっており、法令を遵守しながらダイヤを維持することが「極めて厳しい状況」となっているとしています。

この状況を受け、富山地方鉄道は10月1日から路線バスのダイヤを変更。平日は56便減の741便(現行797便)、休日は30便減の492便(現行522便)となる予定です。

廃止・減便の対象路線は…

主な対象路線として、城端線、猪谷線、長沢経由山田線、不二栄町線などが挙げられています。

地鉄は「代替輸送機関が存在する路線、または運行本数が少なく、かつ運転手の拘束時間が長い長距離の路線を中心に、利用状況等を勘案して廃止または一部廃止を行う」としています。

具体的な廃止区間として、荏原循環線の「向新庄口~新園町」、水橋経由滑川線の「水橋東出町~滑川駅前」、猪谷線の「笹津~猪谷」、城端線の「城端~富山駅間」などが示されました。

一方、路線の新設や経路変更も行われます。富山駅~笹津駅前の新設や、大泉経由五百石線の経路変更(「五番町~大泉西部」を「五番町~西公文名経由五百石」へ)などが予定されています。