小学3年生で弓の虜に

関口選手がアーチェリーを始めたのは小学校3年生の時。
父親に誘われて参加した体験会がきっかけでした。

「最初やってみた時は弓が弱くて矢が跳ね返っちゃったりして、全然撃ててはいなかったんですけど、楽しいなと思って。お父さんがすぐに本格的に始めたのを見て私もやりたいと思って」

その後の上達は驚くべきスピードで、わずか1年で全国大会に出場。


小学6年生の時にはテレビ番組にも出演し、取材にも動じない度胸で周囲の大人を驚かせました。

「勉強ができるからスポーツができる」

小学生時代から全国トップレベルの選手となった関口選手が現在通っているのは、仙台二華高校です。
しかし、この高校にはアーチェリー部がなく、彼女が所属しているのは写真部。

試合の遠征先で写真を撮ることが趣味だった関口選手は、写真部の自由な雰囲気に惹かれて入部しました。

「被写体によってどこの角度から撮ったらきれいかなとか、角度による変化とかも楽しみながら撮っています」

写真部の同級生たちは、彼女の多才さを高く評価しています。

「アーチェリーだったりとか部活をマルチにこなしていてすごいと思います」と島貫留菜さん。

「数学がすごくできる」と河野道さんは話します。

実は関口選手、進学校の仙台二華高校に首席で入学。彼女があくまでも文武両道の道を選択した理由はこうです。

「アーチェリーのある学校でやるという道もあったんですけど、勉強も頑張ってきていてスポーツだけに突っ込むのも…。中高一貫校ならではの寛大さというか、『アーチェリーをやるんだったらサポートするよ』という態勢がしっかりしているのがいいなと思って仙台二華高校を選びました。『勉強ができるからスポーツができる、スポーツができるから勉強ができる』という方針だったのでどちらもやっています」