70メートル先の的を射抜く精密さと安定感で頭角を現し、18歳以下の日本代表に選出された関口結唯選手。


仙台二華高校に通う16歳の彼女は、アーチェリーの技術だけでなく、学業との両立にも強いこだわりを持っています。
「勉強ができるからスポーツができる、スポーツができるから勉強ができる」という彼女の信念は、将来の活躍を予感させます。
山の起伏、自然環境と戦うフィールドアーチェリー
週末、関口選手はアーチェリーの仲間たちとバーベキューを楽しんだ後、山奥へと向かいました。この日の目的はフィールドアーチェリーの県大会への参加です。
「今から山に入ります。アーチェリーのインドア(室内)、ターゲット、フィールドの3つの種目の1つのフィールド競技の試合です」
フィールドアーチェリーは、設定されたコースに的が設けられ、山の起伏やその日の自然環境と戦うアウトドア競技。

平地で行うターゲット競技だけでなく、このフィールド競技でもトップクラスの実力を誇る関口選手は、競技の難しさをこう説明します。
「的の高さも、撃つ位置からの長さも全部違うので、そこが一番難しい。足場も場所によって傾いていたりしますし、ぬかるんでいたり」
コースは険しさを増し、選手たちは道なき道を登り続けます。
まさに登山のような過酷な環境での競技ですが、関口選手はこの分野でも世界を見据えています。
「世界に行けるチャンスはあるので、来年選考会があるのでそこで通って世界フィールド(選手権)に行きたいです」