島根県松江市の中学校2校で、生徒の個人情報を含む書類を紛失していたことが分かり、3日、松江市教育委員会が謝罪しました。

松江市教育委員会によりますと、1校ではこの春中学1年生になった生徒らの名前や生年月日、学習の記録などが記載された指導要録の写しを紛失。

3月に小学校から受け取ったものの、4月にクラス別に整理する作業中、元の小学校の2クラス分が見当たらないことがわかりました。

小中学校の校内を繰り返し探したため発表が遅くなったとしていて、2日に紛失した生徒、保護者の理解を得たほか、3日に全校生徒にも説明したということです。なお紛失した人数は学校の特定につながり生徒の心に悪影響が生じるとして、明らかにしていません。

また、別の1校では先月行われた期末試験の解答用紙を紛失。生徒に解答用紙を返却する際、いなかった生徒の分については一旦職員室で保管し後日返却しましたが、そのうち5人から「1教科の解答用紙がない」と申し出があったということです。

こちらは先月末に保護者と生徒に謝罪し、理解を得たとしています。

松江市教育委員会では、今後重要書類の受け渡しなどの際受付簿への記入を義務付けることや、チェックリストの作成・活用。個人情報に関する研修の確実な実施など再発防止策をまとめ、臨時校長会で周知を図ったということです。