世界最高峰とされるイギリスのミステリー文学賞の翻訳部門に作家・王谷晶さんの小説「ババヤガの夜」が選ばれました。日本人初の快挙です。
ロンドンで3日、英国推理作家協会が主催する「ダガー賞」の授賞式が行われ、翻訳部門を王谷晶さんの作品でサム・ベットさんが翻訳を務めた「ババヤガの夜」が受賞しました。
「ババヤガの夜」は、暴力を生きがいとする女性・新道依子と、新道が護衛することになった暴力団会長の娘との「名前のつけられない関係性」を描いた物語で、アクションとともに女性同士の連帯やミソジニー=女性蔑視などのテーマが描かれています。
受賞前、JNNの単独インタビューに応じた王谷さんは…
王谷晶さん
「女性を主役にして何か描こうと思ったら日本でジャンルがどうであれ、ミソジニーが避けられない。リアルに描こうと思ったら。文化とか国を超えて、特に女性の読者とかとは『あるある』が共有できたのかなと思います」
ダガー賞は1955年に創設。世界最高峰の犯罪・ミステリー文学賞とされていて、過去には横山秀夫さんの「64」や東野圭吾さんの「新参者」、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」が最終候補に選ばれていましたが、受賞は日本人初となる快挙です。
ダガー賞翻訳部門 マキシム・ジャクボウスキ審査委員長
「マンガ文化、ヤクザ映画、北野武、そして強いLGBTQの要素を融合させていました。その全体の組み合わせがとても独創的でした」
今年の最終候補には、イギリスで40万部以上の売り上げを誇る柚木麻子さんの小説「BUTTER」も選ばれるなど、日本人女性作家の快進撃が続いています。
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