福岡市東区の福岡女子大学が、戸籍上は男性で自分は女性であると認識しているトランスジェンダーの学生を、2029年4月から受け入れると発表しました。

九州の女子大では初めてだということです。

福岡女子大学は3日、戸籍上の性別は男性で性自認は女性である「トランスジェンダー」の学生を受け入れると発表しました。

2028年度に受験し2029年度に入学する学生から受け入れを開始するということです。

福岡女子大学は2022年に検討チームを設置して、外部の専門家や学生らと意見交換し、検討を重ねてきました。

今後、初年度の1年間、学生に義務づけている全寮制教育への対応を検討し、相談体制の構築など受け入れの準備を進めていくとしています。

向井剛学長は「感性豊かでグローバル・マインドを持つ人材の育成とともに、多様性を包摂する社会の実現に貢献するものと信じます」とコメントしました。

トランスジェンダーの受け入れは全国の女子大学で広がっていますが、福岡県によりますと、九州の女子大学での受け入れ表明は福岡女子大学が初めてだということです。