給食がなくなる夏休みを前に、NPO法人などが生活に苦しむ子育て家庭およそ1万2000世帯に政府備蓄米12トンなどを届ける食糧支援を始めました。

子どもの貧困解決に取り組むNPO法人「フローレンス」などは、アンケートの結果、コメの価格高騰の影響で「買える主食がない」という声が増えていることから、給食がなくなる夏休みを前に備蓄米あわせて12トンなどを生活に苦しむ子育て家庭に届ける食糧支援を今月から始めました。

団体によりますと、来月末までに全国の子育て家庭およそ1万2000世帯に食糧支援を行う予定で、農林水産省が食育を推進する目的でフードバンクなどに無償で配っている備蓄米を活用するということです。

きょう、備蓄米の食糧支援を受けた小学5年の双子と暮らす女性(40代)は、「お米は値段が高いので、代わりにパスタなどを食べている」「夏休みは特に食費がかかるので、こうした支援はありがたいです」などと話していました。

団体は支援を継続的に行えるよう、食糧の寄付などを呼び掛けています。