信号機の頭脳にあたる「信号制御機」の老朽化が深刻です。昨年度、耐用年数19年を超えて老朽化した全国の「信号制御機」の割合が4分の1を上回り、過去最悪を更新したことが警察庁への取材でわかりました。
「信号制御機」は、赤・青・黄などの信号機の表示を切り替える頭脳にあたる部分で、交通の安全と円滑化を図る重要な役割を担ってます。
警察庁によりますと、全国に設置されている信号制御機は20万3910基。このうち、およそ25%にあたる5万1302基が耐用年数の19年を超えて老朽化していることがわかりました。
25%を上回ったのは初めてで、老朽化すると信号ランプが点灯しなくなったり、赤と青が同時に表示されたりといった誤作動を起こす危険性が高まるということです。
また、制御機だけではなく、信号機の柱などの老朽化も問題です。
2020年からの5年間で、老朽化が原因とみられる信号機の柱の倒壊は全国で11件発生していて、重大な事故につながったケースも確認されています。
昨年度からの5年間で各都道府県ごとに、不要となった信号機を撤去する目標を定めていて、その数はあわせて4300基以上にのぼります。昨年度は679基の信号機が撤去されたということです。
警察庁は「老朽化で交通の安全が脅かされる懸念がある」としていて、不要となった信号機を撤去し、必要な交通インフラの維持に限られた予算を配分することが重要だと指示しています。
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