イランの大統領はIAEA=国際原子力機関への協力を停止したと発表しました。IAEAによるイランの核施設への査察などが制限され、核開発計画の実態把握が困難になるおそれがあります。

イラン国営メディアは2日、ペゼシュキアン大統領がIAEAへの協力を停止する内容の法律を施行したことを発表したと報じました。

法律の詳しい中身については分かっていませんが、これにより、IAEAによるイランの核施設への査察などが制限されるものとみられています。

イランは、先月、イスラエルやアメリカがイランの核施設を攻撃した際、IAEAが正式に非難しなかったとして、反発していました。

協力の停止により、高濃縮ウランの保有量やイランの核開発計画の実態を把握することが困難になり、国際社会の疑念がいっそう強まることになりそうです。