悪石島では、地元の畜産農家から、家畜への影響を懸念する声も聞かれています。
(悪石島の畜産農家 坂元裕幸さん)「何回も起きる。寝不足」
悪石島の畜産農家坂元裕幸さん(50)。およそ40頭の牛を飼育し、年間20~30頭の子牛を県本土へ出荷しています。
悪石島には4軒の畜産農家がありますが、島内に獣医はいません。長期化する地震で、人への負担だけでなく、牛へストレスも懸念しています。
(悪石島の畜産農家 坂元裕幸さん)
「地震が頻発するところでは、牛の流産や早産が多く(役場から)注意するよう連絡。子どもが生まれないことには収入が入ってこないから、注意深く見るしかない。獣医さんもいないので」
このまま地震が続くようなら妻と5人の子どもを島外に避難させることも検討しています。
(悪石島の畜産農家 坂元裕幸さん)「夜に避難となっても実際大変だと思う。牛を飼っているとなかなか留守には出来ないので、長く続くようであれば妻と子どもだけでも避難を考えている」
大きな揺れも頻発するなか、家族の安全と牛の命を守る畜産農家の苦悩は続いています。














