「耳で聴くハザードマップ」を試してもらいました。防災アプリ「ユニボイス・ブラインド」を無料でインストールしたらさっそく使えます。職場である治療院の災害リスクを調べてみました。

「耳で聴くハザードマップ」音声
「洪水による浸水が発生して、その深さが1メートルから3メートルになることが想定されています。これは1階の軒下まで水に浸かる深さです。周辺半径100メートルの範囲内の場所の33%で、洪水による浸水が発生することが想定されています」

清水和行さん
「この治療院は3階で安全だけど、一歩も出られなくなるということですね。浸水1メートルといったら、歩けませんものね」

「耳で聴くハザードマップ」音声
「この場所は津波による浸水想定地域には含まれていません」

清水和行さん
「ここは津波、大丈夫だって。安心しました」

半径100メートルの周辺の状況が分かったことで、早めに避難することの大切さを再認識しました。

清水和行さん
「事前に災害リスクを調べていると、ほっとしますよね。ハザードマップを音声で聴けるのは今までできなかったから『だってそんなこと言われても見れないでしょ』となっていたけれど、受け身ではなくなるので、それだけでも違うと思います」

清水さんは、目が不自由な人も自ら災害リスクを把握できる取り組みが、さらに広がっていくことを願っています。

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(スタジオ)
清水さんは、目の不自由な人にとって防災で最も大切なのは「地域とのつながり」だと言います。地域の行事に積極的に参加するなど、助けてもらえる関係を作っておくことが大切で、その上でこうしたアプリも活用して、普段から自分で災害リスクを把握しておくべきだと話していました。

広島市によりますと、先月導入されたばかりなのでまずはこのアプリを周知していきたいとのこと。
また開発した東京のUni-Voice事業企画は、広島でもアプリの使い方などの説明会を開く予定で、今後も目の不自由な人たちの意見を取り入れながら、アプリの改良を続けたいということです。