五所川原消防本部は2日、個人情報の含まれた公文書を自宅に持ち帰った40代の職員と、部下をしつこく飲食に誘ったなどした50代の職員の2人を、それぞれ懲戒処分としたことを発表しました。
発表された情報によりますと、五所川原消防本部に勤務する主査級の40代の職員は、2021年度の人事異動のさい、組合職員の個人情報が含まれた公文書を自宅に持ち帰っていました。公文書は2025年4月に、この職員の家族が発見し、返還したということです。
また、消防署に勤務する課長補佐級の50代の職員は、2021年度と2023年度に、部下の意思を確認しないまま、就業後の飲食や休日の娯楽にしつこく誘ったほか、この部下に対して勤務中に不適切な応対をしていたということです。
こうしたことから、五所川原消防本部は7月2日付で、五所川原消防本部に勤務する主査級の40代の職員を減給4か月、消防署に勤務する課長補佐級の50代の職員を戒告の懲戒処分としたということです。
今回の懲戒処分を受け、五所川原消防本部の黒川隆二 消防長は以下のようにコメントしています。
消防行政に対する地域住民の皆様の信頼を大きく損ねたことについて、深くお詫び申し上げます。
ハラスメントは個人の尊厳を不当に傷つける行為であるため、組合では服務規律の確保や指導を徹底し、信頼回復に向け取り組んでまいります。
また、文書管理について、指導教養を徹底し、所属内におけるチェック体制を強化して、再発防止に努めてまいります。