山口県岩国市のアメリカ軍岩国基地に新しい司令官が着任し、これまでの司令官との交代式が2日、ありました。式には岩国基地の関係者や岩国市の福田良彦市長など約400人が出席し、基地の指揮権を表す旗が前任の司令官から新しい司令官に渡されました。

前任のリチャード・ラスノック大佐の在任中には、ほかの基地の部隊や自衛隊が演習に参加するなど、軍制を越えた統合的な運用が進みました。ラスノック大佐は「統合運用の未来に向けた足がかりが見えた」と述べるとともに「自衛隊の相互運用性に感銘を受けた」と自衛隊との連携に期待を寄せました。

新任のケネス・ロスマン大佐はヘリコプターやオスプレイのパイロットとして経験を積み、アメリカ国防総省の統合参謀本部からの赴任です。「岩国基地は日本の防衛のため非常に重要な場所と認識している。日米相互に協力し、尊敬の念を持って仕事に当たりたい」と抱負を述べました。

訓練に参加した海上自衛隊や陸上自衛隊の隊員も出席し、交代式を見守りました。