サッカーJ3・高知ユナイテッドSCの秋田豊監督が、パワーハラスメントの申し立てによって休養していることを受け、2日、クラブの山本志穂美社長らが会見を開き、「監督による暴力行為はなかった」などと説明しました。

高知ユナイテッドSCは、6月29日、秋田豊監督の指導に関して「選手・スタッフから、パワーハラスメントの申し立てがあった」として、秋田監督の休養を発表しました。この件について、7月2日、クラブが記者会見を開き、経緯を説明しました。

秋田豊監督

高知ユナイテッドSCによりますと、今回の「パワハラ」については、選手が直接、日本プロサッカー選手会(JPFA)に申し立てを行い、選手会からクラブ側に対して「聞き取り調査をするよう」指示があったということです。

そして6月25日、クラブ側が監督と選手・スタッフに話を聞いたところ、双方で意見が異なったため、「第三者による調査が必要」と判断し、6月30日に第三者委員会を設置したということです。

事案の発生時期や、監督と選手・スタッフとの間で意見が食い違っていることについては、「第三者委員会が調査中」だとして、詳しい内容の説明はありませんでした。

ただ、クラブの山本志穂美社長は会見の中で、「監督による暴力行為は無かった」と話し、「刑事事件になることもない」と説明しました。

会見する高知ユナイテッドSC・山本志穂美社長

◆高知ユナイテッドSC 山本志穂美 社長
「この状況が長く続くことは、どちらに対しても、県民の皆様に対しても『好ましくない』と思っているので、第三者委員会による調査完了を、できるだけ早くお願いしたいと伝えています」

クラブでは、秋田監督の進退が決まるまでの間、神野卓哉ヘッドコーチが指揮を執っています。