事件と関係ないことが分かれば返金する

その後、LINEのビデオ通話で、キノシタを名乗る男は警察手帳のようなものを見せた上で、「あなたの口座が詐欺に使われている」「お金を調べるために指定の口座にお金を振り込んでほしい」「お金については事件と関係ないことが分かれば返金する」などと説明しました。

これを信じた女性は、5月23日から5月27日にかけて、金融機関のATMから指定された口座に合計510万円を振り込んでしまいました。

その後金融機関から「詐欺被害に遭っているのではないか」との連絡を受け、警察に相談したことから被害に遭っているとがわかりました。

警察官を名乗る者から「捜査対象となっている」などと電話で言われた場合には
・相手の名前、所属部署、内線番号を確認する
・電話を一旦切る
・家族や知人、警察に相談してほしいと話しています。

そのうえで警察は「警察官がLINEなどの通信アプリで取調べをしたり、振込を依頼したりすることはありません」と強調しています。