コメの高値が続く中、鹿児島県内で備蓄米の販売が始まってまもなく3か月です。価格を抑えるための備蓄米ですが、県内のスーパーを取材すると、価格が高止まりしている現状も見えてきました。
(レポーター)「鹿児島市のスーパーです。コメの価格、少しは落ち着いたかと思って見に来ましたが…4000円台、安くても3500円台。これは安くなっているんでしょうか?」
鹿児島市皇徳寺台のスーパー「山形屋ショッピングプラザ」です。店ではブレンド米を中心に販売しています。
6月30日に発表された全国スーパーのコメ5キロ当たりの価格は、前の週より119円安い、税込3801円でした。

しかし、きょう1日に店頭の価格を見ると、5キロあたり税込3800円~4500円ほどで、この3か月、高止まりしているといいます。
(買い物客)「よそ(県外)は安いと言うけど、鹿児島は高い」
背景にあるのが、コメの在庫不足です。銘柄米の場合、入荷は週1回だけで、5000円近いものの、入荷のたびにすぐに売り切れるといいます。さらに、価格を抑える備蓄米も先月中旬に1度入荷できたものの、当日で完売し、今後の入荷の見通しは立っていません。
(山形屋ショッピングプラザ皇徳寺店・コメ担当 下田航平販売リーダー)「(県産のコメが)県外に流出してるという話も聞く。もう少し価格を下げたいが、その見込みがたっていない状況」
そんな中、好調だというのが…
(買い物客)「コメが高いし面倒。週3回くらい(パックごはん)を食べる。(Qメインはパックごはん?)はい、おいしいですよ」
食べきりサイズで手の届きやすい価格のパックごはんです。売上げは去年の1.5倍で、コメに混ぜて炊く雑穀類の売上も2倍に伸びているといいます。
高止まりのコメ価格。今後の見通しは…
(山形屋ショッピングプラザ皇徳寺店・コメ担当 下田航平販売リーダー)「理想としてはコメ5キロ2000円台に落ち着けば買いやすくなると思うけど、もう少し(時間が)かかりそう」
例年7月末ごろから始まる新米の入荷も、猛暑や需要の増加で先が見通せないということです。