「大規模なコメ不足が起きているにも関わらず、日本は我々のコメを輸入しない。」と、SNSで不満をあらわにしたアメリカのトランプ大統領。一方、7回目の関税交渉を終え、きのう(30日)、帰国した赤沢亮正経済再生担当大臣は、あらためて、「農業を犠牲にするような交渉はしないという考えに変わりはない。」と強調しました。

日米関税交渉について、赤沢大臣は、1日、閣議後の会見で、「回数を重ねるごとにお互いの理解とか、信頼関係が深まっている。」という認識を示しつつ、「双方の認識が一致しない点が残っております。現時点では、パッケージ全体として合意に至っていないということであります。」と説明しました。

そして、トランプ大統領が、アメリカ米の輸入で不満を示していることについて問われると、コメントは差し控えたいとしつつ、「農業を犠牲にするような交渉はしないという考えに変わりはなく、引き続き、我が国の国益をしっかりと守りながら、日米双方にとって利益となるような合意を実現すべく、米側との調整を精力的に続けてまいりたいというふうに考えております。」と述べました。

大統領は、FOXニュースのインタビューで、「25%の自動車関税を課します。私たちは日本に車を輸出していないが、何百万台もの日本の車を輸入している。不公平だ。」とも応えるなど、日本に対する揺さぶりを強めています。

相互関税の上乗せ分の一時停止期限も9日に迫る中、厳しい交渉が続きます。