季節外れの暑さが続く中、早くも海や川での事故が相次いでいます。水難事故からどのように身を守ればいいのでしょうか。
子どもの水難事故「7歳」と「14歳」に多い

山形純菜キャスター:
警察庁によると、2024年の水難事故は1535件(前年比+143件)だということです。これは過去10年で最多です。
増加している理由を、日本水難救済会の遠山純司理事長に聞きました。
「天気の急変」が増加したこと。「アウトドアブーム」で、川や海に入る機会も増えました。
そして、「水泳授業の減少」で泳げない子どもが増え、水泳授業が減ったことにより、溺れたときにどうすればいいのか、という安全教育の機会も減っているということです。
タレント・俳優 青木さやかさん:
私が教えてもらった当時は、愛知県の水泳部が日本で一番多いらしいです。なぜかというと、伊勢湾台風で溺れた方が多いから、「水泳を習いましょう」ということで、水泳部が増えたらしいです。
井上貴博キャスター:
教育をしっかりとする重要性ということですよね。
山形キャスター:
どういったときに、水難事故が多いのかというのを知っておきましょう。
【海水浴場の水難事故が最も多い時間帯】
・午後2時
※日本財団 海のそなえプロジェクトより
午後2時が一番起きやすいということです。昼ご飯を食べて、大人たちに眠気がくる時間帯に、気の緩みが起きやすいということで、特に注意が必要だということです。
また、夏の海は、午後に少し荒れてくる時間帯もあるので、注意が必要だそうです。

子どもの事故で、件数が多い年齢というものもあり、「7歳」と「14歳」です。
※日本財団 海のそなえプロジェクトより
親元を離れて少し自由に行動をし始める7歳、自分たちだけでレジャーに行きだす、友だち同士で行くことが増え、行動範囲も増える14歳は、事故が起きやすいということです。
また、海での水難事故は、「男性」が多いそうです。
因果関係はありませんが、飲酒後に遊泳する経験があるという男性が、女性に比べて約2.8倍いるということもあります。

そして、日本水難救済会の遠山純司理事長は「事故が起きると助かる保証はない。事前の準備・対策が重要」だと話しています。