物価高で家計の負担が増えるなか気軽に利用してもらおうという試みです。デリバリーサービスを展開するWoltは、宅配する商品を店頭価格と同じにする取り組みを30日から仙台で始めました。

後藤舜アナウンサー:
「こちらのオムライス、29日まではデリバリー価格が1560円でしたが、30日から店頭価格と同じになりました。260円安い1300円です」

30日からこの取り組みを始めたのは、全国でデリバリーサービスを展開する「Wolt」で対象となるのは仙台市内を中心とした50店舗以上です。

加盟する店では、30日からアプリ上の表示価格が店頭と同じに変更されました。価格を下げることで販売促進につながることを期待しています。

オールスパイス 佐々木源大郎社長:
「今までの客の声としてもデリバリーを通して商品を知った、ちょっと値段が気になっていて頼みづらかったなどの声ももらっていたので、そういった客にしっかり届けていける取り組みになるのではないかと思う」

一般的にデリバリー価格は、容器代などが上乗せされるため店頭価格より3割から4割ほど高く設定されています。

店頭価格と同じにすることで出る差額は、Woltと加盟店の両者で負担するということです。

WoltJapan 遠間隆平部長:
「利益率は今まで通りとはいかないかもしれない。ただ店頭価格と一致することによって今まで利用してこなかった新しいユーザーがより使いやすくなり、更にオーダー数が伸びるのではないかと考えている。今までフードデリバリーは割高だなということから敬遠されがちだった客に、より利便性を伝えられればうれしい」

Woltは、この取り組みを既に北海道と広島県で実施していて東北では初めてとなります。今後、対象エリアや参加店舗の拡大を目指しています。