天守閣が存在していたのか長年議論が続く福岡城で、土台にあたる天守台の構造などを詳しく調べるため、福岡市が発掘調査を始めました。

福岡城で30日に発掘調査が行われたのは、天守台の内部にある石垣に囲まれた穴蔵と呼ばれる部分です。
福岡城跡は国の史跡に指定されているため、文化庁に許可を得た範囲を作業員が手作業で慎重に掘り進めました。
出土した遺物を採取して分析・記録するほか、礎石の周囲を掘り下げて地中の構造や礎石が移動された痕跡などを調べます。
福岡市 史跡整備活用課 中村啓太郎 課長
「かつての状況はどういうものなのか、例えば明治以降というところもよく分かっていないところがあります。まず、そういうところを明らかにしていきたいと考えております」
福岡市は12月まで発掘調査を続ける予定で、かつて天守台がどういう状態にあったのか研究を進める一助としたいとしています。














