「ついでワーク」は昔からあった?タイムズカーの事例
野村:
チョコザップ以外にもこのような「ついでワーク」を取り入れている会社はあるのでしょうか。
comugi:
「ついでワーク」の概念自体は以前から存在しました。例えば、カーシェア最大手のタイムズカーでは、会員が利用した車の給油や洗車をすると、利用料金が割引されるサービスがあります。
この仕組みも非常によくできていて、給油なら20L以上で30分の料金に相当する割引が適用されるといった内容です。専用の給油・洗車カードが用意され、利用できるガソリンスタンドも指定されているなど、かなりシステム化されています。
野村:
給油は10分か15分程度ですから、その時間で30分の割引を得られるわけですね。
comugi:
そうです。時給労働ほどの対価ではありませんが、「ポイ活」よりはリターンが大きい。この中間的な報酬帯が面白いと感じています。こうした働き方にはまだ定まった名前がないので、私は何かを消費する「ついで」に行うワークスタイルという意味で「ついでワーク」と呼んでいます。
野村:
消費者としてサービスを享受するついでに、運営元に貢献してリワードを得る動き、ということですね。