南米ペルーの最高峰ワスカラン山で遭難し死亡した、医師で登山家の稲田千秋さん(40)の遺体が収容されました。

稲田さんが所属する団体「WMAジャパン」によりますと、稲田さんは、登山家の寺田紗規さん(35)とともにワスカラン山の山頂直下標高6600メートル付近で遭難し、救助隊に発見されたものの現場で死亡が確認されました。

稲田さんの遺体は山中に一時安置された後、ヘリコプターが到達できる地点にある山小屋に移されていて、28日、救助隊によって麓まで搬送されたということです。

寺田さんは26日、意識がはっきりした状態で麓の病院に搬送されています。

2人は海外登山の経験があり、今回の登山にあたっては1年前に現地を下見し、計画やトレーニングを行っていたということです。