富士山の山梨県側は7月1日に山開きを迎え今年の夏山シーズンが始まります。登山規制2年目の富士山では、これまで問題となってきた軽装登山者に対し通行を拒否することができるようになりました。これで無謀な登山は解消されるのでしょうか。

富士山では過去、十分な休憩をとらず夜通し一気に登るいわゆる弾丸登山やTシャツ、サンダル姿といった軽装登山が問題となってきました。

そこで去年の夏山シーズンから山梨県側の吉田ルートでは5合目に仮設のゲートを設け登山者規制を行っています。

大きな変更は3点

登山規制2年目となる今年、5合目に関所を連想させる常設のゲートが完成しました。

この場所を中心に行われる登山規制、吉田ルートの1日の登山者数の上限を4000人とすることに変わりはありませんが、今年は大きく3つの点が変更となります。

1点目はゲート閉鎖時間を午後4時から午後2時に去年より2時間早め、翌日の午前3時まで閉鎖し通行できなくします。(山小屋予約者をのぞく)

去年は午後4時ギリギリに軽装の団体がゲートを通過しようとし、装備を整えるよう説得するようなやり取りも見られました。

2点目は1人当たり2000円だった通行料を4000円に値上げします。
これまで任意で集めていた保全協力金(1000円)は廃止し通行料に一本化されることになりました。