■男子ゴルフ 三井住友VISA太平洋マスターズ 第1日(10日、静岡県御殿場市 7262ヤード、パー70)

今年で50回記念を迎える三井住友VISA太平洋マスターズが10日に開幕した。平日にも関わらず4170人が来場し、2022年の初日最多ギャラリー数(バンテリン東海クラシックの2184人)を更新。元世界No1アマチュアでプロ転向2戦目となる蟬川泰果(21・東北福祉大)が首位と3打差の3アンダー、5位タイで上々のスタートをきった。プロ13年目の中西直人(34)が1イーグル、6バーディー、2ボギーの64をマークし、首位に立った。

蟬川は出だしの10番で約2mのバーディーパットを沈め、好発進するとパー4の12番では第2打をピンまで10cmに寄せるスーパーショットを披露した。
“観客を沸かせ、楽しませること”を心がけている蟬川が序盤から、観客を沸かせ、笑顔を見せた。その後もスコアを伸ばしたが、あがりの8番、9番を連続ボギーとし、6バーディー、3ボギーの67で1日目を終えた。

蟬川は「スコアを伸ばしていかないと、トップに中々追いついていけないと思うので、ひとつでも多くバーディーを取っていくことが大事かなと思うので、そこに集中していけたらなと思います」と意気込んだ。

9月のパナソニックオープンで史上6人目のアマチュア優勝を果たし、10月の日本オープンもアマチュアとして95年ぶりに制した蟬川。今大会で優勝すれば史上初のプロ・アマ同年優勝となる。

首位に立ったのはプロ転向13年目にして初の優勝を目指す中西。3週間前に大幅なスイング改造をし、照準を合わせてきたという。今季自己ベストの64に「良いプレーができた」と振り返ったが、“唯一の心残り”として「コーヒーをシャツにこぼしてしまったこと」を挙げ、笑いを誘った。ホールアウト後は“ミスターファンサービス”らしく、この日もギャラリーへのファンサービスを欠かさなかった。

【第1ラウンド 結果】
1位 ‐6 中西直人(34)
2位 ‐5 大堀裕次郎(30)
3位T ‐4 岩田寛(41)他1人 
5位T ‐3 蟬川泰果(21)他4人   
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10位T -2 石川遼(31)
32位T 0 中島啓太(22)

※50回記念で全日入場無料