ロシアのプーチン大統領はNATO=北大西洋条約機構が防衛費を引き上げる方針で合意したことに対し、「NATOの攻撃性を示している」と強く反発しました。

ロシア プーチン大統領
「NATOが国防費を増やしたいのなら増やせばよい。これは彼らの攻撃性を示している」

プーチン大統領は27日、NATOが防衛費の割合をGDPの5%に引き上げる方針で合意したことについて、「防衛費増額はロシアによる侵略という、ありもしないことを根拠にしている」と強く反発しました。そのうえで「ロシアは西側諸国と異なり、将来的には国防費を削減する予定だ」と主張しました。

プーチン氏はウクライナとの次の直接交渉について日程など詳細は決まっていないが、和平に対する考えをまとめた覚書について協議することになると述べました。

また、アメリカのトランプ大統領のおかげで「米ロ関係が安定し始めている」とし、対面での会談は可能だとしながらも準備が必要だとしています。