
とっさの判断で男の子を救いました。
道路の中央を走るなどしていた男の子を保護したとして、宮崎市の夫婦に警察から感謝状が贈られました。
宮崎南警察署から感謝状が贈られたのは、宮崎市に住む那須 景志郎さんと妻の祥恵さんです。
(那須 景志郎さん)
「その時は必死で、ちょっとびっくりしました」
その舞台は、宮崎市。
5月31日午後5時ごろ、2人は車で帰る途中、10歳未満の男の子が道路中央をはだしで走っているのを見つけ、大淀大橋付近で男の子に声をかけました。
(妻 祥恵さん)
「車を止めて、私の方が先に降りて声をかけた。『危ないからこっちにおいで』と。だけど、それでも近くに来るけども、また、走って逃げるような形で、どうしようかなと思っていたら、橋の真ん中を通りこえていったので、主人が車から飛び出た」
2人は保護を試みましたが、男の子は橋の反対車線へ。
男の子は、さらに、橋の欄干を越えて身を乗り出し、足をぶらぶらとさせ始めたといいます。

(玉岡克希記者)
「こちらが児童が飛び越えたという大淀大橋の欄干です。2人の対応が遅れていたら、大きな事故につながっていたかもしれません」

景志郎さんは男の子の体をつかんで引き上げ、無事保護。2人のとっさの判断が命を救いました。
(那須景志郎さん)
「その時はもう無我夢中で、とにかくどこでもいいから手でつかまなきゃいかないと思って、それだけでしたね」
(妻 祥恵さん)
「交通安全に対してとても気が引き締まりました。自分の体よりも小さいものに対して、特に目配りをしなければいけないなと思いました」