今年の秋はクマの大量出没に注意が必要です。石川県は、クマのえさとなるブナの実が5年ぶりに「大凶作」になるとして、27日「ツキノワグマ出没注意情報」を発表しました。
県が5月下旬から6月までにツキノワグマのえさとなる木の実のなり具合を調べたところ、この秋はブナが「大凶作」、ミズナラが「豊作」、コナラが「並作」と予想されています。
前回、ブナの実が大凶作だった2020年は、加賀市の商業施設にクマが侵入したほか、白山市や加賀市などで相次いで人がクマに襲われ、1年で15人がけがをしました。

5年ぶりの大凶作予想を受け、県は27日「ツキノワグマ出没注意情報」を発表しました。
石川県自然環境課・野上達也課参事「クマをひきつけないためにドッグフードや生ごみを放置しない。クマが隠れやすい環境をなくす。下草がないなどが大事」
また、クマの活動が活発になる早朝や夕方・夜間には山林近くでの散歩やジョギングを控えることも重要だとしています。
県内でのクマの目撃は2025年に入ってから6月26日までの間で、2024年より4件多い129件で、能美市など南加賀地域では99件と、前年の1.4倍となっています。