大阪府の泉佐野市が「赤ちゃんポスト」の設置に向けた調査費を計上したことを受け、慈恵病院は、実現に向けて協力する考えを示しました。

泉佐野市は、親が育てられない子どもを匿名でも預かるいわゆる「赤ちゃんポスト」について、2026年度の設置を目指しています。

また、病院以外に母親の身元を明かさない「内密出産」の受け入れも進める方針です。

実現すれば、いずれも全国3例目、行政主導では初めてのケースになります。

泉佐野市議会はきのう(6月25日)、すでに取り組みを始めている熊本市の慈恵病院への視察費用を含めた800万円の補正予算案を、全会一致で可決しました。

これについて慈恵病院は…。

慈恵病院 蓮田健院長「泉佐野市にお伝えしたいことはたくさんある。行政主導で、泉佐野市で成功すれば画期的な話」

蓮田院長は期待を寄せる一方で「行政が主導することで、匿名性が保証されない可能性もある」とも指摘しました。