佐久市で4月に行方不明となりその後、遺体で見つかった80代男性の妻が行方不明届を出してからの県警の対応について、適切ではなかったなどとして抗議しています。
死亡したのは佐久市下小田切に住む自営業の81歳の男性です。
妻によりますと、男性は4月2日に自宅から車で出かけたまま、行方が分からなくなりました。
そして4日後の6日の朝に、自宅から30キロほど離れた市内の林道に止めてあった車の近くで低体温症で死亡しているのを警察官が発見しました。

妻は男性が行方不明となった当日の夜に警察に行方不明届を提出。警察の要請を受けて、市が防災無線で情報提供を呼びかけたのは3日後の午後5時過ぎでした。
そして、その日の夜に車の目撃情報が寄せられ、翌日の男性の発見につながったということです。
妻は、「迅速な防災無線での呼びかけがあれば夫は助かったかもしれない」として県警の対応に抗議しています。
死亡した男性の妻:「消防も危機管理課も警察からの要請がなければ動けない。その要請が4月5日13時36分までなされなかったのはなぜか。今回のあなた方の捜索は迅速かつ的確に対応されましたかって」
佐久警察署では「認知症の患者が施設からいなくなったケースなど行方不明となった理由が明らかな場合には防災無線を直ちに要請する。男性のケースでは事件などの可能性も鑑みて慎重に捜査をした」としています。