東海地方では26日夜遅くにかけて、雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。低気圧や前線の影響で大気の状態が非常に不安定になっています。特に注意が必要な防災情報と今後の気象状況についてお伝えします。

土砂災害のリスク高まる

これまでに降った雨により地盤が緩んでいる地域では、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まるおそれがあります。特に山間部や斜面付近にお住まいの方は、土砂災害に関する気象情報に十分注意してください。雨雲が予想よりも発達した場合や停滞した場合には、警報級の大雨となる可能性があります。早めの避難行動を心がけ、危険を感じたら迷わず安全な場所に移動しましょう。

低地の浸水と河川増水

短時間に強い雨が降ると、低い土地や道路の冠水、下水道からの雨水の逆流などによる浸水被害が発生するおそれがあります。アンダーパスや地下施設への立ち入りは控え、浸水の危険がある地域では不要不急の外出を避けてください。また、河川の水位が急激に上昇する可能性があります。河川敷や増水した河川には絶対に近づかないようにしましょう。

愛知県では最大1時間降水量50ミリ、岐阜県では40ミリ、静岡県では30ミリの激しい雨が予想されています。26日にかけても同様の状況が続く見込みです。

竜巻などの激しい突風に注意

大気の状態が非常に不安定になると、竜巻やダウンバーストなどの激しい突風が発生する可能性が高まります。発達した積乱雲が近づく兆候としては、真っ黒い雲が接近する、冷たい風が吹き始める、"ゴー"という音がするなどが挙げられます。このような兆候を感じたら、すぐに建物内に移動し、窓から離れた場所で身を守りましょう。屋外にいる場合は、頑丈な建物に避難するか、物陰に身を隠して頭を守る姿勢をとってください。

落雷と降ひょうにも警戒

雷を伴った激しい雨の際には、落雷や降ひょうにも注意が必要です。雷が鳴り始めたら、すぐに建物や自動車の中に避難しましょう。木の下や電柱の近くは危険です。降ひょうは農作物や車両などに被害をもたらす可能性があります。可能であれば、車は屋根のある場所に駐車し、貴重品や壊れやすいものは室内に移動させておくことをおすすめします。

今後の気象状況

日本海には前線を伴った低気圧があって北東に進んでいます。伊豆諸島付近には熱帯低気圧があって北に進んでいます。これらの影響で、東海地方には暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定になっています。

26日は、低気圧からのびる前線が東海地方を通過する見込みです。25日から26日18時までの24時間降水量は、岐阜県と静岡県で100ミリ、愛知県で80ミリ、三重県で60ミリと予想されています。その後も26日18時から27日18時までに、静岡県で80ミリ、愛知県で60ミリの雨が予想されています。

最新の気象情報に常に注意し、安全確保を最優先に行動してください。特に夜間の大雨は危険度が高まりますので、日中のうちに安全を確認してください。