中東情勢の対応に追われるアメリカのトランプ大統領も出席するNATO=北大西洋条約機構の首脳会議がオランダ・ハーグで開かれます。

首脳会議はまもなく始まる見通しですが、その前にルッテ事務総長とトランプ大統領の会談が行われました。

アメリカ トランプ大統領
「(国防費などをGDP比で)5%まで引き上げるよう要請したが、引き上げるようです。これは非常に大きなニュースになると思う」

首脳会議では、加盟国の国防費などの割合をGDP=国内総生産の5%に引き上げる新たな目標で合意する見通しです。

トランプ氏はヨーロッパの加盟国の負担が少ないとして、有事の際にヨーロッパを守らない可能性に言及していて、NATOとしては異論を抑えてでも大幅な引き上げで合意し、アメリカをつなぎ留めたい考えです。

また、ウクライナの支援についても、ロシアとの関係を重視するトランプ氏に配慮し、首脳宣言での分量が短くなると報じられています。

一方で、トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領との会談が開かれる可能性もあり、停戦に向け進展があるのか注目されます。