「気合い」の丸刈りだ。25日、みずほPayPayドームで行われた全体練習に参加した山川穂高選手が、スッキリした丸刈り姿で現れた。

昨季はHRと打点の2冠に輝き、ソフトバンク不動の4番に君臨した山川だが、今季は開幕から状態が上がらず、16日に1軍選手登録を抹消されていた。

27日から再開するリーグ戦で1軍復帰することが決まっている主砲は、心機一転の「丸刈り」に。気合いを入れることが一番の理由だったそうだが、大胆なスタイルチェンジには、日本ハムの助っ人の影響も受けていた。

「レイエス選手が春先(調子が)良くなかったときに、髪を切ってめっちゃ打っていたのを見て、いいなあと思っていたんですよ、(自分もやるなら)このタイミングかなと思って」

ファーム施設のある筑後での調整中は、あえて2軍戦には出場せず、何通りかのバッティングフォームを試すなど、模索を続けた。また、体の動きを分析する専門トレーナーとの会話の中で、「左足を上げるときに体が丸まっていたこと」が不振の要因のひとつだと分かり、修正に取り組んできた。

「筑後でしっかり打ち込んできた」と充実感を漂わせた山川。その言葉通り、フリーバッティングでは快音を響かせ、次々とスタンドインの打球を放った。

山川穂高選手
「僕が全く打っていなくてもチームは首位と3ゲーム差。打ちまくればもっともっと勝てる。ホームランは一気にひっくり返す力を持っていると思う。確率よくホームランを打って、それに伴って打点も稼いでいきたい」

シーズンのおよそ半分を消化したが、連覇へ向けてはここからが本当の勝負。また、自身2年連続のホームラン王に向けても、トップの日本ハム・レイエスとはわずか5本差とまだまだ手の届く位置につけている。

頭を丸めたソフトバンクの主砲、打席では丸まることなく、優勝も個人タイトルもここから丸ごとかっさらう。