抹茶の原料「てん茶」栽培を増加させた農家

最近では抹茶を愛好する海外の有名人も増加。

八女でも去年の秋ごろから国内外からの問い合わせが殺到し、生産者が対応に追われています。

八女美緑園製茶 江島一信 代表
「ここの茶畑に関しては全部、抹茶の原料となるてん茶にしました。できるだけ、抹茶ブームに乗っかって生産量を上げなきゃいけませんので、そういうことでうちは今7割ぐらいは抹茶にシフトを変えています」

以前は煎茶が7割、抹茶の原料となるてん茶が3割だった美緑園。

抹茶ブームの高まりを受けて、その割合を逆転させました。

八女美緑園製茶 江島一信 代表
「同じ1キロでも単価が全然違う。てん茶は煎茶の2倍ですね。2倍から3倍ぐらい違います」

茶葉を乾燥させる「炉」が足りない

アメリカやヨーロッパのほか、中東ドバイからのニーズも高まっていて、美緑園のてん茶工場は今、フル稼働しています。

しかし抹茶の生産で課題となっているのが、茶葉を乾燥させるための「炉の不足」です。

茶葉の乾燥炉は県内に4カ所しかないため、これ以上の抹茶の生産は難しい状況にあると話します。

八女美緑園製茶 江島一信 代表
「これから世界的な抹茶の流れが加速するようであれば、八女でもてん茶の工場が増えていくんだろうと思います」