「家庭教師のトライ」を運営する「トライグループ」が、『水俣病は遺伝する』と誤った教材を配信していた問題で、トライグループは6月25日、関係団体に直接謝罪しました。
トライグループ 楠瀬大吾 執行役員「この度は誠に申し訳ございませんでした」
この問題は「家庭教師のトライ」を運営するトライグループが、水俣病に関するオンライン教材の中で「水俣病は遺伝する」と誤った情報を配信していたものです。

6月25日に熊本県水俣市を訪れたトライグループの役員たちは水俣病患者・被害者団体に直接謝罪しました。
また、誤った情報を配信したことについては、動画が作られた2015年当時、制作工程の中で誤った表現に気付けなかったことが原因と説明しました。

加えて、問題発覚後の対応として、サイトへのお詫び文の掲載や既存のオンライン教材にお詫びの動画を入れるなど、「できる限りの対応をした」と報告しました。
これを受け団体側は、「これを機に実際に現場にきて学ぶと約束してほしい」としましたが、トライグループ側は「明言はできないが、真剣に前向きに検討する」と述べるにとどめました。
水俣病被害者・支援者連絡会 山下善寛 代表代行「謝罪の内容や今後の対策を聞いてちょっとがっかりしている。チェック体制が悪かったという言い方だが、それ以前の問題かと」

トライグループは、この後も別の団体と面会する予定です。