日本郵便の経営「当然厳しくなる」

Q.今後、日本郵便の経営は悪化しませんか

物流ジャーナリスト 坂田良平さん
当然厳しくなります。日本郵便の千田哲也社長は「ゆうパックなどの値上げは現時点で一切考えていない」と表明しました。(25年6月17日)
しかし日本郵便側としては他社で運送するためのトラックをかき集めなければならないため、相場より高い運賃を提示するはずです。そうなるとそのコストは当然上がります。
また日本郵便側は、12万件に対しての4割をトラックではなくて、軽自動車の貨物車、すなわち軽バンで配達すると言っていますが、計算すると4トン車1台分の貨物を軽バンで運ぶと、軽バンが10台必要になります。採算性は悪化し経営は相当厳しくなると考えられます。

Q.顧客離れと経営悪化で「日本郵便が倒産」することはないのでしょうか。「民間企業」としてM&A企業買収の対象となる可能性は?

物流ジャーナリスト 坂田良平さん
倒産する前に公的資金が投入されるでしょう。結局は税金の投入となるのではないでしょうか。但しゆうパック事業を単体で売却するという可能性は否定できないと思います。

Q.郵便事業は元々官製=「国のもの」でした。今後廃止する考えはないのでしょうか。

物流ジャーナリスト 坂田良平さん
今のところは「ない」という風に信じます。しかし世界を見ると、例えばオランダでは郵便事業の大幅縮小や見直しが進んでいます。メールやメッセージ送信がどんどん広がっていますので、日本でも郵便事業は継続するにしても何かしら形が変わるみたいなことは十分あり得ると思います。

◎物流ジャーナリスト 坂田良平さんプロフィール

トラックドライバーから転身、IT企業における営業兼ディレクターとして活動してきた異色の経歴を活かし、ITおよびWebコンサルティング、営業支援、運送コンサルティングなど、幅広く手掛ける

聞き手 RKB毎日放送アナウンサー 下田文代
(RKBラジオ「仲谷一志・下田文代のよなおし堂」より抜粋)