アメリカ東部を中心にヒートドーム現象が発生し、「10年に一度」の猛暑に見舞われています。気象当局は猛暑警報を出しておよそ1億6千万人に警戒を呼び掛けています。

強い日差しに照らされたアメリカ東部ニューヨーク。週明けから気温が急上昇しまだ6月にも関わらず記録的な猛暑となっています。

記者
「平日のお昼過ぎですけど、たくさんの人がビーチに集まっています。海に入らないと倒れてしまいそうなほど暑いです」

ニューヨーク州では24日、最高気温が38℃まで上昇。都心部では体感気温が43℃に達したということです。猛烈な暑さの原因は、アメリカ東部を中心に発生した「ヒートドーム」現象です。太陽に温められた熱は通常、上空へと逃げていきますが、そこに高気圧が居座ることで「鍋のフタ」のように熱を閉じ込め、気温が上昇し続けてしまうのです。

ビーチに来た人たち
「天気予報ですごく暑くなると言っていたからビーチ日和だと思ったんだ」
「良いお天気なのでビーチに来ました今週は雨だったから、猛暑でも外に出ることを優先しました」

アメリカメディアによると今週は「10年に一度」の猛暑で、250を超える地域で最高気温などが過去最高を更新する可能性があるということです。気象当局はニューヨーク、ボストン、フィラデルフィアなど東海岸の大都市を中心に猛暑警報を出し、およそ1億6千万人に警戒を呼び掛けています。