トランプ大統領
「完全かつ全面的な停戦が合意された」
交戦を続けていたイスラエルとイランが急転直下“停戦”で合意しました。アメリカの参戦で戦火の拡大が懸念されていましたが、背景に何があったのでしょうか。
米軍基地を攻撃されるも… トランプ大統領「イランに感謝」

増尾聡 記者
「トルコ東部のイラン国境ですが、イランに戻ろうとしている人たちが多く集まっています。そして、車も渋滞です」
男性(トルコ側国境検問所にて)
「イランに行くんだ」
Q.イランに帰るの?
「そう」
交戦を続けていたイスラエルとイランが“停戦合意”。まさに急転直下の展開でした。
まず事態が動いたのは、日本時間の24日未明。アメリカ軍の攻撃を受けたイランは、その報復として、カタールにあるアメリカの空軍基地の攻撃を行いました。

しかし、トランプ大統領は「事前通告のおかげで死者もけが人も出なかった。イランに感謝する」と、攻撃を受けたにもかかわらず、SNSで謝意を伝えたのです。
そして、それからわずか2時間後には、次のように投稿しました。
トランプ大統領(SNSより)
「イスラエルとイランの間で、12時間の完全かつ全面的な停戦が合意された。その時点で戦争は終結したと見なされる」
まず、日本時間の午後1時をめどにイランが停戦に入り、その後、イスラエルも停戦に応じるとSNSで表明したのです。
この直後、アメリカのFOXニュースに出演したバンス副大統領は、こう語っています。

アメリカ バンス副大統領
「大統領はリセットボタンを押した。『この地域に長期的な平和をもたらそう』と。それが常にあの人の目標ですから」
イランのアラグチ外相は「イスラエルが違法な侵略を停止すれば、我々も反撃を続けるつもりはない」と、停戦を受け入れる構えを示しました。
そして、イスラエルのネタニヤフ首相も…

イスラエル ネタニヤフ首相
「作戦の目的が達成されたことを踏まえ、イスラエルはトランプ大統領との全面的な調整のもと、『二国間の停戦への提案』に同意しました」