自衛隊が訓練などで円滑に利用できるように国が指定する「特定利用空港」の候補として、山口宇部空港が挙がっています。

24日、県議会の一般質問で、県は地元の関係団体の意見も踏まえ、空港管理者として適切に対応していく考えを示しました。



自民党の高瀬利也議員からの質問に答えました。

「特定利用空港」は、自衛隊や海上保安庁がふだんから円滑に利用できるよう、国が指定した空港で、全国に11空港あります。

国は山口宇部空港を「特定利用空港」の候補に検討していて、すでに県や宇部市に対して説明しています。

国の説明では年に数回、輸送機や戦闘機の離着陸訓練などが想定されているということで、周辺住民への影響が最小限となるよう努めることも示されたということです。

宇部市からは、「地元の関係団体の意見を十分に聞いて対応してほしい」という意見があり、県は関係団体に、取り組みの概要や地域への影響について説明してきました。

県 仙石克洋 土木建築部長
「県としましては引き続き市と情報共有を図るとともに、適時ホームページなどを通じて情報提供を行いながら、国が進めている本取り組みの趣旨や地元関係団体の意見も踏まえ、空港管理者として適切に対応して参ります」

また迷惑行為から職員を守り、安心して働ける職場環境の実現に向けて、今年中にカスタマーハラスメントの対応方針を策定する考えも示されました。