23日、仙台市内の小中学校2校で、給食の牛乳を飲んだ児童と生徒から味の違和感や体調不良の訴えがあり、一部の生徒は病院を受診しました。仙台市教育委員会は、学校の保管状況に問題があったとみて、2つの学校で24日から牛乳の提供を中止し、適切な保管や取り扱いを徹底するよう指導しています。

仙台市教育委員会によりますと23日、若林区の小学校と太白区の中学校の合わせて2校で、給食の牛乳を飲んだ複数の児童と生徒が味の違和感を訴えました。このうち、小学校では3人、中学校では5人が体調不良を訴え、中学生3人は腹痛や下痢で病院を受診したということです。市教委は、市外も含め、同じ牛乳を提供しているほかの学校で異常がないことから、学校の保管状況に問題があった可能性が高いとみて、この2校で24日から牛乳の提供を中止しています。

問題のあった中学校では、給食のおよそ2時間前に冷蔵庫から牛乳を出して配膳室に運び、常温で保管していました。この中学校には24日、保健所による立ち入り調査があり、改善指導が行われたということです。仙台市では提供時に牛乳の温度が10度以下となるよう定めていて23日、市立の全ての学校に改めて適切な保管を求める文書を送りました。

仙台市教委は「安全かつ安心な給食の提供が使命。課題を全学校に共有して再発防止に努めたい」などとコメントしています。市教委は今後、2校で適切な保管や取り扱いが徹底されていることを確認し、1週間から2週間をめどに牛乳の提供を再開する方針です。