戦後80年を迎え、中東情勢が緊迫化する中、核兵器廃絶と原発事故からの復興を訴える平和行進が、福島県富岡町などで行われました。
この「原水爆禁止国民平和大行進」は、世界の核兵器廃絶を願って、全国各地を巡りながら被爆地の広島と長崎を目指すもので、今年で68回目を迎えました。富岡町の街頭には、参加者およそ10人が集まり、日本政府が核兵器禁止条約に参加するよう求めました。
参加者・渡邉正郎さん「何よりも戦争で犠牲になるのは市民や子どもたちが多いので、絶対許せないということで、核の廃絶と平和を目指して行進を続けています」
世界では、アメリカがイランの核施設を空爆するなど、平和が脅かされる事態が相次いでいます。
原水爆禁止世界大会運営委員会・高草木博代表「軍事力や核兵器でもって核兵器の拡散を止めることはできない。悪化させるだけだ。アメリカは絶対に武力攻撃をすべきではなかったしこれからもすべきではない」
原水爆禁止福島県協議会・石堂祐子事務局長「一言でいうととても許せないと思っています。国連憲章をきちんと守って力ではなく話し合いで解決をする方法をとっていただきたかったなと思っています」
この「平和大行進」は、核兵器のない世界を目指して、25日と26日はいわき市内で行われます。